旅行記

石鎚ロングトレイル(途中撤退)

旅行記

この記事には広告・プロモーションが含まれています。

はじめに

2025年10月20日~22日にかけて、石鎚ロングトレイル(筏津登山口~石鎚山の山頂成就駅)を2泊3日で歩くべく、愛媛県へ向かいましたが、結果から言うと未完の旅となりました。

実はこのルート、2年前に友人と歩く予定だったのですが、当日にまさかの発熱。
泣く泣くドタキャンして、友人ひとりを山へ送り出すことに。
以来、この件は今でも折に触れて蒸し返されます。

過去の汚名を返上しつつ紅葉を楽しもうと思っていましたが、当日はまさかの雨。
眺望も期待できず、すっかりテンションが下がり、銅山峰ヒュッテで1泊した後、下山を決断しました。

来年こそは再挑戦したいのと、銅山峰ヒュッテからマイントピア別子側へ下山した記録はなかなか珍しいと思うので、備忘録としてここに残しておきます。

移動(10月19日~10月20日)|博多バスターミナル→筏津登山口

夜行バス(さぬきエクスプレス福岡号)で福岡県から香川県の丸亀駅へ向かいます。

博多バスターミナルの35番乗り場から22:30に出発。バスは3列シートでトイレ付き。
あまり寝れませんでしたが、前回の北アルプスで利用したバスよりは遥かに快適でした。

気になったのは、予約では座席がほぼ満席だったのに実際はガラガラだったこと。
トイレのある右側は埋まっていましたが、中央と左側はほぼ人が座っていないというバランスの悪い車内でした。

予定より20分早い、翌6:20頃に丸亀駅に到着。

ここから電車を乗り継いで8:46に新居浜駅に到着。

1番乗り場から事前に電話予約していた筏津いかだづ登山口行きのバスに乗り込みます。(運賃400円)
月曜日ということもあり、乗車したのは私と地元の方1名だけでした。

別子山地域バス(時刻表)

10:20頃、筏津登山口に到着。
車内では途中雨が降ったり、深い霧が出ていましたが、到着時には止んで天候は曇り。
事前に作成していた登山届をポストに投函します。

石鎚山系登山届

近くの「筏津坑」にトイレがあり、かつての産業遺産も展示されています。

怖くて一人じゃ入れねぇよ…。

1日目(10月20日)|筏津登山口~銅山峰ヒュッテ

行動距離:?(GPSログがうまく記録できておらず)
行動時間:4時間40分

今回は一人旅なので自分のペースで黙々と歩きました。
一人だとほぼ立ち止まらず行動し続けるので、だいぶ速いペースと思います。
そのため、行動時間はあまり参考にならないかと。

GPXデータは2年前に入れていたものを使用。
不安だったので「山と高原地図」も購入して持ってきました。

10:30 筏津登山口を出発!

20分程歩くと、最初の水場があります。
念のため、ここで余分に1リットル汲みましたが、水場は豊富なのでザックの重量を増やすだけでした。

地面にはドングリがたくさん。
熊はいないみたいですが、熊鈴を付けて歩いています。

道中は木の吊り橋や滝が複数あり、歩いていて楽しいです。
木が朽ちている橋もあるので注意が必要です。

11:10 最初の分岐に到着。
晴れたら東赤石山に登りたいので、今回は右の「東瀬場谷ルート」で登ります。

11:24 第一渡渉ポイント。
雨で増水しているかと思いましたが、濡れずに渡れました。

11:44 第2渡渉ポイント。

細い丸太がありましたが、雨で濡れて滑りそうだったので、奥の木の間を抜けて突破。

12:26 東赤石山への分岐。
晴れるどころか雨が降ってきたので東赤石山には寄らずに、西赤石山方面に向かいます。

ここから先の岩には白い模様がたくさん。
調べたところ「ミヤマハナゴケ」だそうです。

ガスっていて眺望は望めず。

12:41 赤石山荘に到着。水場あり。テントは張れません。

ここから岩場を登り下りします。それほど難しくはないですがご注意を。

物住頭の手前でロストしてしまい、20分程うろうろ。
下から登ってきてピンクテープを挟んだ石が見えたら左手に石積みがあるので、そちらが進行方向です。
石積みから下りになっているので、のぞき込まないと登山道が見えません。

13:44 なんとか物住頭に到着。

14:08 西赤石山に到着。ガスっていて何も見えん…。

ここで道間違え。
進路右手に錆びた看板があり、その先に長いロープの張られた下り道がありますが、ルートは左手の岩場を下りる道です。

間違って下りてしまい、登り直すはめに。

14:46 ヒュッテ近道分岐に到着。
右手に行くとヒュッテに行けますが、明日の早朝に通る予定の銅山越を見ておきたいので直進して東山へ向かいます。

14:55 銅山越に到着。
無縁仏を祀っているお地蔵さんがいます。

15:10 銅山峰ヒュッテに到着。管理人は不在でした。
水場、トイレが外にあります。スマホも5Gが入り快適でした。

今回はタープ泊。色々な張り方ができるニンジャタープで遊んでいます。

食事は前回同様、韓国系の袋麺にお湯直入れ。
「カムジャ麺」はピリ辛で麺がモチモチしていて好きです。

移動疲れもあり18:00頃に就寝。雨音や鹿の鳴き声に何度も起こされましたが。

2日目(10月21日)|銅山峰ヒュッテ~東平登山口~マイントピア別子

行動距離:15.8Km
行動時間:3時間

2日目も雨のち曇り予報。景色も楽しめず、黙々と歩くだけでは面白くないので下山することに。
8:00 下山開始。

東平とうなる登山口方面に下ります。

第三通洞。

旧東平第三変電所。

東洋のマチュピチュと呼ばれているようです。
長い階段があり、下りることもできます。

8:51 東平歴史資料館に到着。自販機やトイレもあります。

当初はここにバスが来るものと思い、1時間程休んでいました。
しかし、清掃員に聞いたところ、マイントピア別子からの観光客向けのバスしか運行しておらず、一般客は利用できないとのこと。
仕方なくマイントピア別子まで歩いて下りることに。

10:34 ひたすら坂道を下って県道47号に合流。

鹿森ダムが見えてきました。

せっかくなので、集めているダムカードを貰うべく事務所のインターホンを鳴らします。

ダムカードをゲット!
女性の職員さんが対応してくださり、「遠いところからわざわざありがとうございます」と非常に気持ちの良い対応でした。

ループ橋の「青龍橋」がかっこいい。

鉱山観光列車開運駅。乗車することができます。

11:30 マイントピア別子に到着。お疲れ様でした。
入りませんでしたが、近くに温泉もあります。

お土産コーナーで地ビールと銅を使った鍋用スポンジを購入。

チケット販売所でマンホールカードもゲット!

12:05のバスで新居浜駅へ。
当初の予定では石鎚山を下山後、松山駅か宇和島駅までじゃこ天を買いに行く予定でした。
新居浜駅近くで売っている店を調べたところ「秋月食品工業」を見付けたので買いに行くことに。

お土産のじゃこ天と鍋用スポンジ。
美味しいじゃこ天でした。海老天が人気らしく種類が豊富でしたが、甲殻類アレルギーなので食べられず。

おわりに

石鎚ロングトレイルとしては未完の旅となりましたが、ダムカードを集めたり、じゃこ天を買ったりと、旅としては十分楽しめました。

ロングトレイルは地域の活性化も目的のひとつなので、財布の紐を少しだけ緩めてお土産を買うようにしています。

日が長い夏で、今回のような道迷いがなければ、銅山峰ヒュッテには寄らずに次のテント場・丸山荘まで行けそうにも思えました。(とはいえ、藪漕ぎがあるのでそんなに甘くはないかもしれませんが。)

反省点としては、物住頭の手前で道をロストした際、直前のピンクテープまで戻って冷静に周囲を確認すべきでした。
最近はGPSに頼りすぎて、基本をおろそかにしていたと痛感。次回以降の山行にしっかり活かしたいと思います。