旅行記

パシフィッククレストトレイル 2024|シエラ編①

旅行記

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34日目(6月 4日)|702.8→732.0miles

「GRUMPY BEAR’S RETREAT」を出発。
ルートに復帰する登山口まで約5キロあるが、トレイルエンジェルが登山口まで車で送ってくれた。

705.6miles地点。PCTAの人間が待機しておりパーミットのチェックとパーミットに日付を記入された。
その理由は、ケネディ・メドーズ(702miles)からソノラ・パス(1017miles)までを35日以内に通過しなくてはいけないルールがあるため。

水量の多い川を見て緊張が増してくる。

道標のPCTマークは色々な種類があり楽しませてくれる。

35日目(6月 5日)|732.0→760.5miles

オーエンズ湖を見下ろす。
ケネディ・メドーズの手前ぐらいから基本的にはスマホの電波が入らず、こういった高所かつ周りが開けた場所でしか電波が入らない。

水は豊富なため南カリフォルニアのように多くの水を担ぐ必要は無いが、装備にベアキャニスターが追加されているためザックは軽くならないのが悲しいところ。

36日目(6月 6日)|760.5→781.9miles

グヨット山。山には雪が残っているが、まだトレイル上には雪が無い。

徐々に渡渉が増えていく。浅い時はサンダルに履き替えて渡るので予定より時間が掛る。

雪山を目指して歩みを進める。
途中アメリカ合衆国最高峰のホイットニー山への分岐があるが、パーミット抽選に当選する必要があるのでスルー。

気が付いたらトレイルは雪だらけに。

PCT最高到達点の「Forester Pass」(4023m)に到着。
高所に強いのか頭痛や酸素の薄さは感じない。

Forester Passからの景色。寒いのでさっさと下る。

1時間掛けて中央のForester Passから下山。
雪でルートが不明なため最短距離で斜面を滑り降りてきた。

岩場に一人分のスペースがあったので標高3700mぐらいの場所で就寝。風が無くて意外とよく寝れた。

37日目(6月 7日)|781.9→790.3miles

この日は町に下りるので早起きした。

雪が締まった朝は圧倒的に歩きやすい。雪山での移動速度は時間帯でだいぶ変わる。

良い景色を眺めながらひたすら下っていく。

丸太渡り。濡れている木は非常に滑りやすいので木に跨って両手で尻を浮かせてじりじり進む。
立って渡るのは自殺行為。

格好いい山「イースト・ビデット」。

11:00 「Kearsarge Pass」への分岐に到着。ここから町へ降りるため、「Kearsarge Pass」に向かう。
シエラの厄介なところは町に向かうためにルートから外れて片道10km、場所によっては片道20kmを歩く必要があるところ。

道中は非常に良い景色。

14:00 登山口に到着。分岐点から丁度3時間。
近くにキャンプ場があるのでヒッチハイクは簡単。夜空の撮影に5日間キャンプ場に泊まっていたという男性に「インディペンデンス」まで送ってもらった。

メキシコ料理屋「The Lemon Food Truck」、アイスクリーム屋「Eastern Sierra Ice Cream Company」で食事。どちらも美味しいのでオススメ。

宿泊予定の町「ビショップ」行のバス乗車まで時間があるので無料の博物館「Eastern California Museum」へ。
館長さんっぽい人が非常にハイカーフレンドリーでトイレやウォーターサーバーを自由に使わせてくれた。
展示物には戦時中に日系人を収容していた「マンザナー強制収容所」に関するものもあるので、日本人として立ち寄れてよかった場所。

「ビショップ」に到着。いつものMotel6に泊まる。
アメリカのテレビ番組多すぎでは…?

38日目(6月 8日)|39日目(6月 9日)|休息日

アウトドアショップ「SAGE TO SUMMIT」で色々購入。
1300km以上歩いてもソールの溝は残っていたのでまだまだ履けそうだが、破れた穴から雪が入って冷たいのでAltraのOlympus 5 MIDに交換。

ジョン・ミューア・トレイルのレトロポスターが印刷された温度計、虫よけ、補修テープを購入。
蚊が多いところもあったので虫よけはケネディ・メドーズで購入すべきだった。
既に肩や背中を20か所以上刺されている。

雪と渡渉により自分のペースで歩けないのでストレスでビールを飲みまくっていた。

ここまでは割と行き当たりばったりで進んでいたが、どこに雪があるのか、渡渉があるのかを把握できていないことがストレスの原因と考え、FarOutのコメントから雪の状態、Andrew Skurka氏のブログから危険な渡渉箇所を調べ、1週間分の計画を立てた。


各クリークの危険度が表となっており、「Creek hazards: The map」ではGPXをダウンロード可能だ。
Export⇒FormatからGPXを選択し、ダウンロードしたものをGaiaGPSにインポートした。
GaiaGPSを併用することで、FarOutの欠点であるどこが渡渉ポイントなのか一目で分からない点をカバーできる。

40日目(6月10日)|790.3→800.9miles

バスで「ビショップ」から「インディペンデンス」まで戻りヒッチハイク。トレイルエンジョルの「Magic Man」が拾ってくれた。
登山口から3時間掛けてまた分岐点まで戻る。

しばらく歩くと雪道へと変化。

雪山をトラバース。ハイカー達により雪が踏み固められているので歩きやすい。

名前の通り、魚のヒレみたいな山「フィン・ドーム」。

ジョン・ミューア・トレイルとルートが被っているので看板もある。PCTに比べてやたら格好良い看板だ。

歩きやすくて景色も最高!

と思っていたら道が崩れているところもあったりする。

41日目(6月11日)|800.9→816.9miles

立派な吊り橋。めっちゃ揺れて怖い。

シエラの岩場では毎日のように見掛けるマーモット。動くぬいぐるみといった感じで可愛い。

他のハイカーも動いているので水場か寝るところ以外では滅多に他のハイカーとは会わない。

「Mother Pass」の手前で就寝。ここには翌朝から「Mother Pass」を抜けようとする多くのハイカーがテントを張っていた。

②へつづく