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【レビュー】重量205g! トレイルマウンテン / ストックシェルター2G

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はじめに

軽くてコンパクトなテントが欲しい!という欲求を満たすべく、あれこれ探していたところ丁度発売前だった「ストックシェルター2G」に出会いました。
前モデルの「ストックシェルター」はTJAR(トランスジャパンアルプスレース)の出場選手が利用しているのをテレビで見たことがあり、気になってはいましたがいつも品切れ状態だったため購入を諦めていました。
ですがここに来てチャンス到来!これは買わねばと発売1ヵ月前から毎日のように販売ページを訪れ、ようやく購入できましたので初めて使ってみた感想を書き殴りたいと思います。

基本スペック

重量:205g(本体)、25g(ペグ2本)
素材:10Dナイロン高強度ミニリップストップ・透湿防水PUコーティング(日本製)
耐水圧:1,230mm
透湿性:367g/平方m/h

実測値もスタッフサック込みで231.5g(合計) - 25.5g(ペグ) =206g(本体)とスペック表通りです。

小雨なら凌げる耐水圧ですが、縫い目はシーム処理されていないので雨に打たれ続けると縫い目から染み込んでくると思われます。一般的なテントとは異なるので、雨の日に使用する際は濡れる前提で準備をすべきでしょう。
私の場合、天井の袋部分の縫い目はシーム処理しましたが、シーム処理による通気性の低下を懸念してその他は様子を見ながらの対応する方針です。

サイズ感

自宅でざっくり測った結果、以下の通りでした。

前後左右が三角形状になっているため、記載のサイズ程使える場所は多くありません。
身長170cmの私で足を伸ばせて寝られて、ストックの真下ならあぐらをかけるサイズ感です。180cmとかある人は足を曲げないと寝られなさそうで、天井に頭が付くかも。

設営方法

ペグ2本と110cmのトレッキングポールまたは専用ポールで設営します。
前後にペグを打ち込み、左右の床に開いている穴へポールを入れ、天井の袋の中で2本を交差させて袋を絞ります。完成!
風が強い際は左右にもペグを打ち込んで耐風性を上げることができます。
また、生地が非常に薄いのでグランドシートは敷いた方が良いでしょう。(画像はポリクロシート)

トレッキングポールの場合、110cmより長いと天井の袋を貫通しかねないので110cm固定のトレッキングポールか長さ調整できるトレッキングポールでないと設営は厳しいです。
トレッキングポールを使わない人は専用ポールが販売されています。(専用ポールは未購入)

専用ポールには天井部分に取り付けるパーツが付属しているようで、それにポールを差し込みます。
ですので、自前でより軽量なカーボンポールなどを用意しても天井に取り付けるパーツが無いのでポールの固定は難しいと思われます。(立てられるけど耐風性の低下と袋を貫通するリスクがある)
トレッキングポール1本+ポール1本での設営を想定した場合も同様の理由で固定が難しそうです。

使用した感想

・設営が楽
 上記の通り設営方法がかなりシンプルなため1分ぐらいで設営可能です。タープ泊が多いのですが、疲れている時の設営場所に合わせた自在の調整が億劫でしたのでこのシンプルさは非常にありがたいです。

・思っていたより結露に強い
 約0℃の環境で一晩使用しましたが、結露で上部の生地は湿っているものの、水滴が床まで垂れてくるようなことはありませんでした。

まとめ

「ストックシェルター2G」は軽くてコンパクト、サイズ感も自分には丁度良いものでした。
流石TJARで重宝されるだけのことはあって良い買い物をしたと思っています。
しかしながら一般的なテントとは異なるのでメリット、デメリットを頭に入れておく必要があります。
今後は雨の日や夏の暑いにも張ってみて、どれぐらい使えるのか試した上で別途記事にしたいと考えています。

次回販売は2024年春頃とのこと。私が購入した際は具体的な販売日や時間は最後まで発表されなかったため、欲しい方は時期が近付いたらこまめに販売ページを確認しましょう。

余談

「ストックシェルター2G」購入前まではGossamerGear / The DCF Whisperを購入予定でした。
しかし注文時に自動キャンセルされてしまったので問い合わせたところ、数量限定かつ運送保険料が高額のため米国国外からの注文は受け付けていないとのことでした。今考えると日本へ発送していないときに普段利用している代行サービス(Planet Express)を利用すれば回避できたように思えますが、キャンセルされたおかげで「ストックシェルター2G」に出会えたので感謝はしています。
(ただしWisperの購入を諦めたわけではない…)

「ストックシェルター2G」はヘリテイジに別注している商品の認識ですが、ヘリテイジはヘリテイジでさらに軽いシェルターを出しています。
設営の手間や床が開いておりバスタブ状になっていないなど違いはありますが参考までに。