旅行記

九州自然歩道スルーハイク①

旅行記

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はじめに

九州自然歩道一周

2021年4月1日~6月23日にかけて九州自然歩道をスルーハイク(ワンシーズンで踏破)しました。

既に旅から2年以上も経ちますが、現在に至るまでの経験から当時の装備や準備で改善できた点など思うところがありましたので記録として残しておきます。

今後歩きたい方の一助となれば幸いです。

九州自然歩道とは

1980年に全線開通した福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の九州7県にまたがるロングトレイルです。本線、支線を合わせた総距離は約2,900km。

私が歩いた本線での九州1周は約2,100kmですが、通行止めなどの迂回を含め2,237kmを歩きました。

人が通らず道が無くなっている個所や2019年の熊本地震、2020年の九州豪雨の影響で道が崩れた箇所など公式ルート通り歩けない区間は多いです。

公式ルート通り歩くことはできませんが、歩いた人それぞれで違ったルート、違った旅になるのは一つの魅力と思えました。

地図とルート選定

ありがたいことに直近の2019年~2020年にかけて「九州1周ヤマトホ!」というFBS福岡放送の企画で全線歩かれたお笑いコンビ「ムラビト」のお二人の記録がYAMAPにありました。

ムラビトさんのYouTube動画やYAMAPの登山記録から迂回路や道の荒れ具合などを事前に把握することができましたので、公式ルートのGPSデータとYAMAPのGPSデータを普段使っているGPSアプリのGaiaGPSに全て入れ、基本的には公式ルート、通過できない場合はYAMAPのルートを参考に迂回、それでも無理そうならその場でルートを決めるという方針で歩いています。

歩道の無い道路を歩くことも多いです。公式ルートで交通量が多い道路は隣接する交通量の少ない道路を選択するなど、公式ルートにこだわり過ぎず、常に安全を意識することが旅を継続させるうえで重要に思えます。

今後歩かれる方は各県のHPやYAMAP、ヤマレコ等で直近の記録を確認されることをお勧めします。

GaiaGPS
公式ルートを青色、ムラビトさんのルートを黄色で重ねて表示(GaiaGPS)

当初は鹿児島区間の途中から船で奄美大島へ渡って「奄美トレイル」も歩こうと考えていましたが、梅雨入りの関係で諦めてしました。
3月頭に出発していれば歩けたなと若干後悔しています。

参考リンク

九州自然歩道フォーラム
環境省のMAP
九州1周ヤマトホ! のYAMAP
九州1周ヤマトホ! のYouTube
奄美トレイル

西ルートか東ルートか

九州自然歩道には北の起点(福岡県の皿倉山)と南の起点(鹿児島県の佐多岬)がありますが、
スルーハイクで考えると北の起点からスタートする場合がほとんどだと思います。

その場合、福岡県の英彦山で西ルートの佐賀県側に行くか、東ルートの大分県側に行くか選択することになります。

ムラビトさんと2020年9月~12月にスルーハイクされたプロハイカーの斉藤正史さんは西ルート、私は東ルートで歩いています。

私が東ルートを選択した理由はこれといって無く、単純に時計回りで良いかな程度です。
しかしこれが調査不足で、4月~6月に歩く場合は豪雨になりやすい九州西側を先に通過する西ルートが正解だったと思っています。

私の歩いた2021年の九州本土の梅雨入りは前年より19日早い5月11日頃でした。
鹿児島県から熊本県に入ったところを歩いてましたが、連日の大雨で川は氾濫しそうな状態だったため、天候が安定するまで10日ほど休みました。

ゴールはどこ?

起点であり終点でもある皿倉山ではなく、九州1周となる英彦山をゴールとしました。
後半になると精神的に辛くなり早く旅を終えたい気持ちが湧いてきて、皿倉山まで戻る気力がなかったことが要因です。

ただ、旅を終えるとまた歩きたくなり、1週間後には北海道の「摩周・屈斜路トレイル」を歩いていましたが…。

②につづく