旅行記

九州自然歩道スルーハイク②

旅行記

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1日当たりの移動距離

前回書いた豪雨で歩けなかった日数を含めてのゼロデイ(休息日)は14日です。
2,237kmを歩いた日数は71日で、一日平均31.5km歩いた計算になります。

町への食料の買い出しや電子機器の充電で2kmぐらいしか歩いていない日もあれば、
最高56km歩いた日もあり、歩く距離は気分や寝る場所で割とまちまちです。

参考までにスルーハイクした時点での登山歴は6年。信越トレイル(延伸前80km)を3泊4日で歩けるぐらいの体力がありました。
事前に信越トレイルなど長めのトレイルを歩いて自分の体力や装備の重量を把握しておくことをおすすめします。

寝るところ、補給ポイント

コロナ禍だったこともあり、想定より多くのキャンプ場が休業されていました。
そのため、野宿メインで電子機器の充電や食料補給、ゼロデイは民宿やホテルを利用していました。

スタート前や宿泊地に到着した際に寝られそうなところ、食事処、コンビニ、道の駅などの補給ポイントをGoogleMapに登録しておくことをお勧めします。

操作:場所を選択して「保存」、好きなリストを選択
   ※「+新しいリスト」からオリジナルのリストが作成可能

デフォルトの「お気に入り」「行きたい場所」「スター付きの場所」の3つを利用する場合、
泊まるところは「お気に入り」
補給ポイントは「行きたい場所」
寄りたい観光地は「スター付きの場所」
寄らずに通過した場合は消す
といったルールを決めて運用することをお勧めします。

画像は無法地帯と化した私のGoogleMap(悪い例)

GoogleMap

水分補給

山中では沢の水をろ過して飲み、結構な田舎でも自販機はあったので水に困った経験は無かったです。
九州自然歩道に限らず国内をロングハイクする人はCoke On、DyDoの自販機アプリを入れておいた方がいいです。
商品購入や歩数でポイントが貰え、商品と交換することができてお得です。
毎日狂ったように歩くので1週間の歩数目標は最大で設定しましょう。
また、アプリ内で近くの自販機を調べられるので便利です。

食事

スタート時は1週間分の食料と行動食を持っていましたが、歩いていく内に大体3日以内には補給ポイントにたどり着けることが分かってきたので、それからは3日分の食料と行動食を持って歩いていました。

朝飯、昼飯は調理せず歩きながら柿の種やスニッカーズを食べ、晩飯は袋麺を食べて残り汁にサトウのごはん等のパックご飯を投入して雑炊に。

定食屋やラーメン屋があれば昼飯として積極的に寄っています。
それなりに食べていたつもりでしたが、ゴールした時には10kgほど痩せていました。

風呂

私の場合、最大6日間風呂に入れませんでした。
長髪だったので久しぶりに風呂に入る時には、大量に髪の毛が抜けて浴槽の排水口をよく詰まらせていました。
長旅には短髪がお勧めです。もしくは毎日櫛を通すか。

費用

正確に計算していませんが、おそらく25~30万円程だったかと思います。
会社員を辞めて歩いていたため、金銭的な不安は無く、節約意識もなかった人間の金額です。
鹿児島を歩いている時に誕生日を迎えたので、ルート外の指宿まで電車移動して人生初の砂風呂に入ったり、居酒屋で暴飲暴食したり、ゼロデイと決めた日は金遣いが荒いです。

居酒屋
指宿の居酒屋で一人誕生パーティー

踏破証申請

各県ルートを最低161km歩くことで踏破証や記念品の申し込みが「九州自然歩道フォーラム」にて行えます。
申請にはトレッキング記録が必要ですので、日付、トレッキング区間、気づいた点(危険個所等)や感想、天候は日々メモしておきましょう。

踏破証
全ルート踏破証とワッペン

参考リンク

九州自然歩道フォーラム|踏破証・記念品のお申込み

総括

福岡県の出身ですが21歳で上京していたため、歩くまで知らなかった名所や歴史、グルメなど自分の生まれ育った九州を深く知ることができて良かったです。

通行困難な道や藪漕ぎが必要な道、滑落の恐れがある道などトレイルの状態は良いとは言えませんが、その困難を一人で切り抜けた経験は今後に生かされると思っています。

個人的には長崎県が道標の新しさや数、道の状態、交通量の多い道の回避などにおいて一番歩きやすかった印象です。全区間歩くことはなかなか難しいことだと思いますので、セクションハイクとして特定区間を楽しんでみるのも良いと思います。

まだ五島列島といった支線ルートを歩いていないので、それらを歩くのが今後の楽しみです。